ファッションレコード周遊記〜西東京の新宿編〜2
立川駅に降り立ち
南口周辺を闊歩していくと
既に空気感の良さげなレコードショップに邂逅する
「珍屋」と屋号を掲げたその円盤なるものを売りつける店は
立川に1号2号北口店とフランチャイズ展開されている
なかなかに「珍しくはない」という形態を保っていたが
外観は「円盤屋然」としていてそそられた
真っ先に見つけた一号店に1軒目酒場のような
「とりあえず感覚」で踏み入れると
感じのよいおっちゃんが
「いらっしゃいませ」と声を掛けてきた
俺の良レコード屋のモノサシからいきなり外れてきやがった1号店だったが
「頭がぱかっと割れて割れた頭の上にレコードをセットして再生出来る」という
なかなかアンキャッチー風な人外キャラがマスコットキャラとしてエントランスに君臨していたので
その企業努力を認め早急な低評価を諦めた
(詳しくは珍屋をググッてくれ)
Xのソノシートなどが陳列されており
個人的に割と珍しくなかった為
マスコットキャラから得られたドキドキ感は叙々に勢いを失って行った
15分ほど悪足搔きしたが
結局その店を後にする
おっちゃんの愛想の良さに懺悔した
近くに2号店があるようなので気を取り直して俺はヤクザ闊歩を再開したのだった
続く